第 4 章
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清く正しい本棚の「組立編」
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ver 1.01 (2003.1.29)
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■ はやる気持ちを抑え、まずは下準備をしよう! いよいよ待望の、清く正しい本棚の「組み立て作業」に入る。 今、アナタの目の前には、清く正しい建具職人が裁断してくれた材料があるはずだ。 前章でも述べた通り、この材料の加工の正確さは「折り紙付き」である。そして我々は この材料を、木工ボンドと木ネジだけで組み立てていく。各部接合面は「イモ付け」と 呼ばれる単純な突き合わせ構造となる。しかし、組み上がった本棚の全体精度について 何ひとつ心配は無用である。材料段階で折り紙付きの正確さであるから、これを素直に 組み立てさえすれば、結果として正確な「立体」が出来上がるのだ。 ただし、この組み立て作業自体の正確さを追及するのなら、その前の「下準備」段階 でも「それ相当」の正確さが要求される。ここで言う「下準備」とは、 (1) 側板に、棚板の位置をケガキする (2) 側板に、木ネジ用の下穴をあける という2種類の作業のことである。実はこの2種類の作業こそ、今後の組み立て作業の 全体を左右するくらい重要な作業なのである。 ■ 側板に、棚板の位置をケガキする まず最初に、本棚の側板の「内側」となる面に、実際に棚板を取り付ける位置を描き 込んでいくことにしよう。これが「ケガキ」と呼ばれる作業であり、シャープペンシル などで側板に描き込む線が「ケガキ線」である。 このケガキ線は、このあとの組み立て作業で棚板の位置を示す唯一の重要なラインと なるため、出来るだけ細く(しかもクッキリと!)描く必要がある。シャープペンシルは 0.5ミリ程度のもので、濃い目に描けるよう「B」か「2B」の芯を選ぶと良い。 このケガキ線は、本棚左右の側板でその位置が完全に揃わなければならない。例えば 片側だけが1ミリでもズレてしまったら、そこに取り付けられる棚板もやはり片側だけ 1ミリズレてしまい、絶対に水平を保つことは出来ないだろう。よって、このケガキは 2枚の側板に対し、気合いを込めて「正確無比」に行なう必要があるのである。 ■ ケガキ作業の極意とは、誤差を「累積」させない工夫である しかし、ケガキはあくまでも我々の「手作業」だ(^_^;)。2枚の側板に対し、別々に 採寸を行ないケガキ線を引いてしまうと、哀しいかな、そこには必ず若干の誤差が発生 してしまうだろう(^_^;)。この誤差の発生を可能な限り抑えるためには、発生する誤差 そのものを抑える工夫だけではなく、片方の側板でやむなく発生する誤差をもう片方の 側板で生じる誤差と「累積」させない工夫が必要となる。 すなわち、ケガキ作業の中で「どうしても誤差が発生する部分」を見極め、そこから 生じる誤差が「他の部分と累積しない」ように工夫するのだ。具体的には、誤差が発生 する可能性のある「採寸作業」は1枚の側板だけで行ない、その「採寸作業」の結果を 他の側板に「現物合わせ」で転記するのである。 ■ 清く正しいケガキ線の引き方 というわけで、清く正しいケガキ線は、以下の方法で引くと良い。 まず、第2章で作成した「全体図」の一覧表を用意する。もう一度、ここに同じ表を 再掲しておく。この表の寸法通りに、1枚の側板に定規で正確にその寸法を測りながら 棚板の位置を描き込んでいく。 |
本棚全体図
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Aタイプ
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Bタイプ
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寸法 |
用途
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寸法 |
用途
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21.0 | 21.0 | |||
8段目 | 193.5 |
B6
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193.5 |
B6
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21.0 | 21.0 | |||
7段目 | 193.5 |
B6
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193.5 |
B6
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21.0 | 21.0 | |||
(上部小計) | 450.0 | 450.0 | ||
21.0 | 21.0 | |||
6段目 | 225.0 |
A5
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225.0 |
A5
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21.0 | 21.0 | |||
5段目 | 225.0 |
A5
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225.0 |
A5
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21.0 | 21.0 | |||
4段目 | 290.0 |
A4
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225.0 |
A5
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21.0 | 21.0 | |||
3段目 | 290.0 |
A4
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290.0 |
A4
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21.0 | 21.0 | |||
2段目 | 290.0 |
A4
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290.0 |
A4
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21.0 | 21.0 | |||
1段目 | 290.0 |
A4
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355.0 |
A4大
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21.0 | 21.0 | |||
ハカマ (*) | 63.0 | 63.0 | ||
(下部小計) | 1,820.0 | 1,820.0 | ||
全体合計(全高) | 2,270.0 | 2,270.0 |
具体的に書くと、例えば一覧表の下部「本体部分」をケガく場合、まず側板の端から 21ミリのところに印をつける。次に、そこから225ミリ、さらにそこから21ミリ またもそこから225ミリ……という具合に、次々と正確に採寸していくのである。 この採寸作業は、側板の1820ミリの辺に対し、ピッピッと印を付けていくだけで 良い。組み立てる本棚がAタイプであろうがBタイプであろうが、採寸結果は合計では 必ず1820ミリになるはずであるから、気合いを込めて正確に採寸していこう。私は いつも、この採寸作業は「息を止めて」やっている(^_^)。 採寸が済んだら、たった今採寸し印を付けた辺に対して、もう1枚の側板をピッタリ くっつける。2枚が接する辺の片方にたった今付けた印があるはずなので、これをもう 片方の側板の辺に「現物合わせ」で正確に写し取っていくのである。このようにすれば 誤差が発生する採寸は「たった1度だけ」で済むことになり、しかもさらに誤差を累積 することなく採寸結果をもう1枚の側板にも転記出来る。 さて、ここからがミソである。2枚目の側板に採寸結果が転記出来たら、印が付いた 辺が今度は各々「外側」を向くよう、2枚の側板位置をひっくり返すのである。そして この時ついでに、2枚の側板の間に今回組み立てる他の本棚の側板をすべて挟み込んで しまうのだ。 あとは、両端に付けられた採寸結果の印を、長い直線定規で結んで一気に線を引けば 良い。このようにすれば、たった1度だけの採寸結果が、今回組み立てるすべての本棚 側板に一気に転記出来ることが判るだろう。 |
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4枚の棚板を、まとめてケガく
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なお、この時に使用する「長い直線定規」には、本棚の材料をサブロク合板から切り 出す時に残る「余り材」が利用出来るだろう。特にサブロク合板のタテの1820ミリ から切り出した「余り材」は、普通ではなかなか入手出来ない「貴重な定規」となる。 ■ 側板に、木ネジ用の下穴をあける すべての棚板の位置が正確に側板にケガキ出来たら、今度は側板に木ネジをねじ込む ための「下穴」をあけることになる。側板には、棚板の厚さである21ミリ幅ラインが 2本づつ並んでいるはずだから、この中心部分の適当な位置にドリルで穴をあける。 下穴は、棚板1枚につき「片側2ケ所」あければ良いだろう。穴の直径は、木ネジの ネジ部分の直径よりは微妙に大きく、逆に頭部分よりはかなり小さなものとする。今回 使用する木ネジ(4.8×90ミリ)の場合、下穴の直径は5.5ミリ程度となるだろう。 このように、ネジの直径より大きな下穴のことを「バカ穴」と呼ぶが、これはネジを 締め上げる時に材料の位置を微妙に調整するため、必要不可欠な考慮なのである。 |
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電気ドリルでバリバリあける
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床を傷つけぬように!(^_^;)
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■ 穴あけ時の注意点 電気ドリルを使う場合、作業場所の床板を傷つけぬよう注意が必要である。ここでも 残った「余り材」などを有効に活用し、材料を床から浮かすなどの工夫をすれば良い。 また、この下穴は側板に対して出来るだけ垂直にあける必要があるが、ボール盤など 専用工具を使用しないのであれば、ドリルの刃を真上から見下ろしながら慎重にあけて いかねばならない。もっとも、都合の良いことに、この下穴は側板にケガキした面から 外側方向に向かってあけることになるから、少なくとも側板と棚板が接する接合面では 21ミリ幅ラインの中央部分に位置することになって、多少のブレは誤差の許容範囲に 収まるだろう。 なおドリル刃が貫通した向こう側、すなわち側板の外側には、ランバーコア材のシナ ベニヤが「バリ」となって飛び出すはずである。組み立て途中で怪我をすると困るので この「バリ」は丁寧に取り除いておこう。ここは木ネジをねじ込む時にネジの頭が沈み 込む部分なので(後述)、表面のシナベニヤを欠き取っても全然問題はない。 |
綺麗にあいた下穴
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しかし、裏側はこの通り
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バリはキチンと取り除こう
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■ これで「下準備」作業は完了だ! 以上で、組み立て前の「下準備」作業がすべて完了したことになる! 次はいよいよ 本体の組み立て作業に突入する。 |
■ まず、バケツと濡れ雑巾を用意する 組み立て作業を開始する前に、まずバケツを用意する。バケツが無ければ洗面器でも 構わない。中にはもちろん、水を汲んでおく。それから雑巾も用意する。ボロタオルが あれば上等だ。このバケツと濡れ雑巾は、必ず作業「開始前」に用意しておくこと! 本棚を組み立てるのに、どうしてバケツと濡れ雑巾が必要なのか? あとで述べるが これは作業中にハミ出る木工ボンドを拭き取るためである。意外にも木工ボンドはすぐ 乾き始めるため、必要になった時点で水を汲みに行ったのでは間に合わないのだ。実は このバケツと濡れ雑巾こそ、清く正しい組み立て作業の「影の必需品」なのである。 ■ 1枚目の棚板に、木工ボンドを塗り付ける いよいよ1枚目の棚板を取り付ける。棚板が側板に接する「木口」に、木工ボンドを タップリ塗り付ける。その様子は、下の写真をご参考にして頂きたい。 |
木工ボンドを「適量」乗せて
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それを指で丁寧に伸ばす
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こんな感じで OKだ!
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棚板の「木口」に木工ボンドを「適量」乗せて、それを指で丁寧に伸ばしていこう。 木工ボンドの量は、多過ぎず少な過ぎず、あくまでも「適量」を心掛けたいが、少ない よりは多い方が圧倒的に良いと思う。なぜなら、清く正しい本棚の全体強度とは、実は ほとんどこの木工ボンドの「接着力」によってのみ得られるからである。信じられない かも知れないが、棚板と側板の接合において、木ネジの力は棚板を「引っ張る」方向に しか働かないため、木工ボンドが完全に硬化したあとでは、本棚の全体強度にはあまり 寄与しない、と言っても過言ではないのだ。 というわけで、木工ボンドの量をケチることは本棚の強度を著しく低下させることに なるため、絶対お勧め出来ない。最初のうちは「ちょっと多いかな?」と思うくらいの 木工ボンドを塗り付けるのが安心だろう。 ■ 直角精度をキープしながら、1枚目の棚板をネジ止めする 塗り付けた木工ボンドが乾かないうちに、手早く1枚目の棚板をネジ止めする。この 1枚目の棚板の直角精度をキープするためには、下の写真(左)のように、伸びた側板の 向こう側にも、もう1枚同じ寸法の棚板を添えるなどして、側板を水平に保つよう工夫 することが必要だろう。側板が水平ならば、棚板を上から垂直方向に締め上げるだけで 自然に直角が出てくれるはずである。 |
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向こう側にも棚板を添えた様子
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ネジ頭が沈むまで締め上げる
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木ネジをねじ込む下穴は「バカ穴」なので、棚板の位置はこの段階で多少なら微調整 することも可能である。接合面のズレを指先の感覚で修正しつつも、ここまで来たなら とにかく木ネジを「力一杯」締め上げることが重要だ。締め上げた木ネジは頭の部分が 側板の中にメリ込む(沈み込む)だろうが、このネジ頭の凹みは、あとからパテを使って 埋めるので気にする必要はない。繰り返し述べるが、あくまでも木ネジは渾身のリキを 込めて「容赦なく」締め上げること! 棚板を締め上げた時、接合面から木工ボンドが ビチビチビチ……と音を立ててハミ出るくらいまで締め上げるのが理想的である。 ■ ハミ出た木工ボンドは完全に拭き取る こうして1枚目の棚板を完全に締め上げたら、急いで側板をひっくり返す。ハミ出た 木工ボンドを濡れ雑巾で拭き取るためである。ボンドがタップリ必要なのはあくまでも 接合面だけのことであって、ハミ出たボンドはまったく不要なのである。 側板をひっくり返すと、下の写真(左)のように、接合面にハミ出た木工ボンドが白く 見える。これをゴシゴシこすって徹底的に拭き取ってしまおう。雑巾には、あらかじめ タップリと水を含ませておいた方が良い。木工ボンドは硬化前なら水溶性なので、その 性質を利用して「洗い流す」ような気持ちで完全に拭き取ることが肝要だ。 |
白く見えるのが、木工ボンド
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これを濡れ雑巾で拭き取る
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徹底的に拭き取るべし!
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この段階で木工ボンドを徹底的に拭き取っておかないと、残った部分が硬化したあと ではこれを完全に除去することは極めて困難である。木工ボンドはこの段階でしか除去 出来ないモノと心得るべきだろう。ハミ出た木工ボンドは、本棚の美観を損ねるだけで なく、塗装時に「塗りムラ」の原因ともなるため、絶対残すわけにはいかないのだ! 次の棚板を取り付ける時には、たった今拭き取った木工ボンドの量を勘案し、次回の 棚板に塗り付ける木工ボンドの量を加減すれば良い。2〜3枚程度の棚板を締め上げた 頃には、最初に述べた「適量」がハッキリ判るようになっているはずである。 ■ もう1枚の側板の取り付けかた 以上のように、棚板に木工ボンドを塗り付けて、それを側板の方向から木ネジで締め 上げて、ハミ出たボンドを徹底的に拭き取っていく……、この作業を棚板の枚数分だけ 繰り返していけば、やがて我々の本棚は下の写真のような姿になるはずである。 |
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すべての棚板が片方固定された
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すべての棚板が片方だけ固定された状態である。ここまで来たら、もう1枚の側板を 反対方向からネジ止めするわけだが、この作業は今までの作業と違って棚板を1枚づつ 締め上げることが出来ない。すなわち、すべての棚板を全部まとめて一気に締め上げる 必要があるため、ちょっとしたコツと手際の良さが要求されるのだ。 まず、あらかじめすべての棚板に木工ボンドを塗り付けておく。次に、側板をそっと 上から乗せたら、手際良く「両端の」棚板位置だけを決めてしまうのである。まだこの 段階では、木ネジは本格的に締め上げなくても結構である。代わりに、下の写真(左)の ように「金づち」などを使って木ネジを軽く叩き込み、木工ボンドが乾き始める以前に すべての棚板位置を「仮止め」してしまうのだ。 |
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木ネジを金づちで叩いて仮止め
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ようやく側板が取り付けられた!
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2枚の側板に挟まれる棚板が、組み立てが完了したのちも水平を保てるか?否か?は この「仮止め」によって決まってしまう。すべての棚板を、側板に描かれたケガキ線に 完全に合わせることが肝要だ。キチンと「仮止め」が出来たら、ここで初めて木ネジを 順番に締め上げていく。慌てず急いで正確に、1本残らず完全に締め上げよう。 これら一連の作業は、木工ボンドが乾き始める前に終えなければならない。すべての 木ネジを締め上げたとしても、まだまだ油断は禁物だ。当然ながら、ここでもハミ出た 木工ボンドを拭き取る作業が残っているからだ。しかもこの「拭き取り作業」は、棚板 枚数の2倍(すなわち、棚板が7枚ならその両辺の14ケ所!)を一気に拭き取らなきゃ ならないわけであるから、この私のように、呑気に写真など撮ってる暇は(本当は)無い のである!(^_^;) どうか、くれぐれもご注意願いたい。 ■ ねじ込む木ネジが「効かない」時は? ごく稀に、木ネジをねじ込んでも「ネジが効かない」ことがある。棚板の材料の加減 から、ネジを回しても空回りするだけで先に進まないのだ。こんな時は、一度木ネジを 引き抜いてから、下穴に「爪楊枝」を2〜3本差し込めば良い。場合によっては爪楊枝 より太い「割り箸」などの材料を叩き込むこともある。こうしておいてから、もう一度 木ネジをねじ込んでみると、今度は「ネジが効いて」強く締め上げられるはずである。 以上の「裏技」を使ってもダメな場合は、思い切って木ネジの位置を変更することも 必要である。こういう状況は、棚板の材料であるランバーコア材の密度が部位によって 微妙に違うために発生するから、木ネジの位置を10ミリ程度ズラすだけでも効果的な ことが多い。使わなくなった元の下穴は、あとでパテで埋めるから気にしなくて良い。 |
■ 本棚の「上部分」を組み立てよう このようにして本棚下半分、つまり「本体部分」の組み立てが終わったら、引き続き 本棚の「上部分」を組み立てよう。ここは側板の長さが僅か450ミリしかなく、組み 立て作業は本体部分よりは格段にラクである。なんたって、材料の重さが違うからね。 組み立ての方法は、本体部分となんら変わるところはない。最初に1枚の棚板を取り 付けて、しかるのちもう1枚の棚板を取り付ける。最後に真ん中の棚板を取り付けたら 全体をひっくり返し、今度は反対側から側板を取り付けるのである。もちろん、棚板を 取り付ける度に、ハミ出たボンドを徹底的に拭き取るのも同様だ。 生まれて初めて清く正しい本棚を自作する人ならば、むしろ最初はこの上部分を組み 立てるべきかも知れない。まずは「小物」を組み立ててみて、そいつで得られる経験で 自信を深めてから本体部分の組み立てに移るのである。実は何を隠そうこの私も、遠い 昔にそうしたような記憶があった(^_^)。 ■ 各部の直角を、再度点検しよう ついに、我々の目の前に清く正しい本棚がその勇姿を現した。各部の木ネジを力一杯 締め上げていれば、この段階で全体が「グラつく」ことは有り得ないはずである。逆に この段階でグラつくならそれは「一大事」であるから(^_^;)、もう一度、木ネジを締め 上げねばならない。 何度も申し上げるが、材料の段階で折り紙付きの直角精度があり、少なくとも左右の 側板のケガキ線は「現物合わせ」でピッタリと合致しているのであるから、理論的には 木ネジを力一杯締め上げるだけで、全体もまた必ず直角になるはずなのである。 この段階で、本棚の「裏板」をあてがってみて寸法の正しさも確認しておこう。この 裏板は、本棚の塗装が終わってから取り付けることになる。 ■ 最後に「ハカマ」を取り付けよう 最後の仕上げで、本棚の前面下部に「ハカマ」を取り付ける。このハカマは、本棚の 前面から5〜6ミリ程度「引っ込める」ように取り付けると、グッと家具らしく見えて 感じが良い。取り付けは木工ボンドだけでも構わないが、ここは本棚が完成した暁には 部屋を掃除する奥さんなどから掃除機でガシガシ「つつかれる」運命にあるから、側板 方向と棚板方向から各々2本づつ、釘でも打ち込んでおけば精神衛生上よろしかろう。 |
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最後にハカマを取り付ける
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組み立てを終えた本棚 (4本分)
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以上で、清く正しい本棚の「組立編」は終了である。組み立てを終えた本棚は、木工 ボンドが完全に硬化するまで、最低限「一昼夜」程度は放置しておくことにしよう。 次章はいよいよ、清く正しい本棚の「塗装編」に突入だ! 乞うご期待!(^_^) |